会社概要

【弊社の沿革】

 創業は大正時代。
初代柘植佐吉が岡崎の八丁界隈で店を構えたことから弊社の歴史ははじまりました。
 もともと三河地方は木綿【三河木綿】のふるさとであり、くわえて伝統の手筒花火に刺子袢天が欠かせなかったことから元々、袢天作りが盛んな地域でした。
 しかし、二代目になると商売がうまくいかず、一旦廃業に追い込まれます。
ですが、三代目柘植仙吉によって染物屋として、再興の道が示されました。
 仙吉は他店にて修行後、心機一転とばかりに豊橋市西羽田町(現所在地)にて、山佐染工所を再スタートさせました。
 以来80年近く、山佐の刺子袢天作りの伝統は、四代目柘植重明にて守り続けております。
 現在では四代目は会長職に(現在も現役ですが)なり、五代目柘植学(会長の長男)が社長となり、さらなる飛躍を目指し日々邁進しております。

創 業…大正時代 創業者 柘植佐吉 岡崎の八丁界隈にて店を構える。

廃 業…大正時代 二代目になると商売はうまく行かずに廃業へ。

再 興…昭和時代 三代目 柘植仙吉 他店で修行後、心機一転、豊橋へ移転・再興を果たす。

継 続…昭和時代 四代目 柘植重明(現会長)店ののれんを継続

継 承…平成時代 (五代目として)柘植学が社長に就任。現在に至る。

【弊社の特徴】

  1. 誂え品が主力製品
  2.  既製品でなく、特別に注文されて製作される品物(オーダーメイド)が仕事の大部分、対象となります。
     人生での『晴れ着』を作るわけですから、初めてのお客さまには分かりやすく、懇切丁寧をモットーに紹介させて頂いております。
     弊社の特質上、短期間での大量生産には向いておりません。お客様にも長期的な時間をいただく事になります。ですが、逆に『一枚もの』のご注文にすばやく対応することができます。
     また、お客さまには諸事情のかぎり、ご注文から納品まで『一~三ヶ月』を目安にお待ち頂いております。

     

  3. 硫化染め
  4.  弊社の特長として硫化染めがあげられます。
     藍染などと同様に、染液から出したあと、空気に触れて酸化して発色する性質を持った染めの行程です。
    【本染め】とも呼ばれ、染め具合・風合がとても素晴らしく、刺子など厚手の生地を染め上げるには、他の染色法にくらべて見ても、硫化染めが最適といえます。また弊社では、前掛けを取り扱っており、もちろん硫化染めにて染め上げます。
    前掛けだと、さらに風味に格段の差が出てきます。

     

  5. 製作工程のほとんどが手作業
  6. 昔ながらの工程を守り続けています。糊付け・染色など現場の作業~納品までほとんどの工程を手作業にて行っております。型紙は職人(型紙士)にて彫りおこしていきます。これからも温かみのある、優しさのある商品を作り出していく所存です。弊社では『刺子袢天』のほか、さまざまな染色品の製造・取り扱いを行っています。

製品の種類

  1. 袢天(引染め・反応染)
  2. 暖簾(のれん)・日除け・幟(のぼり)
  3. 旗・幕(各種旗・応援幕など)
  4. 消防袢天・消防関連(消防団など)
  5. 社寺関連(祭礼用品・紅白幕など)
  6. 前掛け(帆前掛けなど)
  7. 捺染生地(建前・記念タオルなど)

※仕様に応じて、納期に時間がかかる商品もあります。ご了承ください。
さらなる商品の詳細は、弊社のカタログをご覧ください。